涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
「ほのかちゃん、テストが終わったら、一緒にどこかにいかない?」
「…………」
ファミレスからの帰り道、夕暮れに照らされながら、渚くんとあたしの家までの道のりを歩く。
渚くんは、相変わらずあたしの手を引いて歩いてくれる。
その手に引かれながら、そっとあたしは渚くんの背中を見つめた。
渚くん……。
渚くんを、こんな風に巻き込んでいいの?
あたしは…こんなに大切にしてくれて、優しい人を縛り付けたままじゃダメだよね。
でも……でも、離れるって一言が言えない。
傍にいたい、渚くんが好き…。
そう思う事は、いけない事なのかな…。