涙のむこうで、君と永遠の恋をする。


「ハラハラ散って……こうして手を掴んでいないと、どこかに拐われちゃうんだ」


「渚くんは…」


不思議な事を言うんだな。


あたしは、その後の言葉を続けられず、ただ渚くんだけを見つめた。


あたしが、桜みたいだなんて…。


そんなに、綺麗な人間じゃないのに、あたしは。


「ほのかちゃん、拐われる時は、俺も連れてって。1人で、泣いたりしないで」


「え……」


「だって、1限目を休んで、保健室で1人、泣くつもりだったんでしょ?」



困ったように笑い、あたしを見つめる渚くん。


その手は、強くあたしの手を離さない。


「理由は聞かない。だから、せめて傍にいさせて」



どうして…。

みんな、あたしに「どうして」「どうすればいいの」という言葉ばかり投げかけてくる。


どうして、泣いてるの。

どうして、昔の事を思い出そうとするの。

どうやって、あたしと接したらいいの。

どうすれば、気持ちが楽になるの。


























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