涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
あたしは、廊下で立ち止まりながら、梨子達を見つめた。
梨子に、大切な人が出来たなら嬉しい。
どうか、あたし以外に大切な誰かが出来るようにとずっと願ってた。
寂しいけれど、あたしの過去にまで捕らわれなくていい。
「ほのかちゃん!どうしたの、こんな所で立ち止まって…って、あの2人を見てたのか」
駆け寄ってきた渚くんが、あたしの視線の先を見つめて、納得したように頷く。
「向こうに行こうよ」
そう言った渚くんを止めるように、ジャージの袖を掴んだ。
「え、ほのかちゃん!?」
「もう少し……2人をこのままに」
声からして、理由は分からないけど、渚くんが慌てているのは分かった。
それでもあたしの視線は、2人に向けたまま。
「なんだか、寂しそうだね」
「……そうかな」
心配そうな渚くんの声に、あたしは強がった。
「今日は、俺がほのかちゃんの傍にいる」
掴んだ服の袖から手を離され、今度はしっかり、手を握られた。