涙のむこうで、君と永遠の恋をする。


「女の子相手に、本気とか……」


あたしの目の前に、背の高い男の人の背中がある。

ひどく大きく、たくましく見えた。

でも、なびく黒髪に見覚えがある。


「ほのかちゃん……ケガない?」


そして、そう言って振り返ったのは、まさかの渚くん。

いつもの可愛らしい渚くんとは違って、すごくカッコ良かった。


「うん……」


あたしは、呆然と頷いて、渚くんを見上げる。


「早くかたをつけないと、被害者がでるね」


ボールを持って、渚くんはゆっくりと相手のコート前まで歩いていく。


あれ…いつもの渚くんと少し違う。

声が低いし、笑ってるのに、黒い…?
























< 60 / 233 >

この作品をシェア

pagetop