涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
「女の子相手に、本気とか……」
あたしの目の前に、背の高い男の人の背中がある。
ひどく大きく、たくましく見えた。
でも、なびく黒髪に見覚えがある。
「ほのかちゃん……ケガない?」
そして、そう言って振り返ったのは、まさかの渚くん。
いつもの可愛らしい渚くんとは違って、すごくカッコ良かった。
「うん……」
あたしは、呆然と頷いて、渚くんを見上げる。
「早くかたをつけないと、被害者がでるね」
ボールを持って、渚くんはゆっくりと相手のコート前まで歩いていく。
あれ…いつもの渚くんと少し違う。
声が低いし、笑ってるのに、黒い…?