涙のむこうで、君と永遠の恋をする。
「あたし……PTSDっていう病気なの…」
「っ!!」
渚くんは、一瞬息をのんだ。
だけど、そのままあたしの話に耳を傾けてくれる。
「死を意識した経験がある人が、その時の状況を思い出して……フラッシュバックして……パニックになる…」
あたしは、繋いだ渚くんの手に頼るようにギュッと握る。
それに応えるように、渚くんは手を握り返してくれた。
「あたしの場合は……虐待をしてたあの男…を思い出すと……っ」
いけない、また息が苦しくなる。
大丈夫、今は渚くんが目の前にいてくれる。
あたしは「ふうーっ」と深く息をはく。
「それって、ほのかちゃんはその男に殺されそうになったって……事だよね」
それに、あたしは静かに頷いた。
それは、死をよりも苦しい時間だった。