日野雄大はクラスで一番性格が悪い


「聞いてよ雪那!」


休み時間、ひかりが何やら怒った様子で、私の席までやって来た。

隣には他クラスであるはずのあおいくんが居て、ふん、といった態度で腕を組んでいる。


「この間の休みこいつと出掛けたんだけど、もう最悪!この馬鹿、財布忘れてきたの!有り得ないでしょ!?」


あおいくんはしれっとした顔をしている。

私の前の席の日野雄大の机の上にお尻を置いて、日野雄大に愚痴り始めた。


「嫌やでな、根に持つ女って。俺金は後日ちゃんと返してんで?ほんまグチグチしつこいやつやで。それとも何や、女は奢られるのが当たり前とでも思ってんかな。有り得へんわ。なあ?雄大」


日野雄大はそれに何か言葉を返すでもなく、あおいくんのお尻の下敷きになったノートをぐいっと引っ張り出した。

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