専務とお見合い結婚!?
だけどまだ、専務の『本音』を聞いていない。
私と結婚したいとは言ったけれど、好きだとは言っていないのだから。
自分の気持ちを優先して、ここで結婚を決めてしまっていいのかわからない。
恋人として付き合うというわけじゃなく、一生のパートナーとして生きて行かなければならないんだ。
「他に好きな男がいるとか?それとも、実は付き合ってる人がいるとか?」
「いえ、その……。上司がお見合いの相手で、いきなり結婚を考えられるかというのが……」
「ああ、そういう事ね。じゃあ恋人として意識させればいいわけだ」
専務はそう言うと、私の首の後ろに腕を回した。
驚いて顔を上げた瞬間、唇が重なる。
い、一体これは、何……?!
「……まさかとは思うけど、初めてだったとか?」
「ち、違いますけど……っ!」
唇が離れた瞬間に、専務が私の顔を覗きこんで、イジワルそうに笑った。