専務とお見合い結婚!?
……なんて、口に出してはとても言えない。
単純なヤツだなって、思われている可能性の方が高いし。
「お見合いの事は、誰かに言ったの?」
「いえ、誰にも。仕事しにくいし」
「それ正解。まあ、結婚式の日取りとか決まってからの方がいいと思うし」
私の答えに専務がうなずく。
話しても信じてもらえないだろうけど、専務の事を好きな女性社員から変な嫌がらせされても嫌だしね。
「かすみ、嫌いな物ある?」
「あ、えっと……キノコ」
専務に不意に聞かれて、すぐに答える。
「了解。じゃあ、キノコの使ってない料理といきますか!」
「……あ、敬語」
運転している専務に向かって指さすと、彼はアハハと笑う。
「いいよ。ペナルティでキスちょうだい」
「えっ?!」
そ、そうだった……。