専務とお見合い結婚!?
抱き寄せられた時の香りも、キスをした時のぬくもりも、専務に見つめられた時のドキドキも……。
すべて昨日の事のように鮮明に思い出せるのに。
あれは夢だったんだって割り切らなければいけないんだ。
割り切らなきゃ……。
「宮島さん。2時から会議室でミーティングね」
「あ、はい」
課長に声をかけられて、時計を見ると1時50分。
何でもっと早く言わないのと思いながら、私は席を立って、お茶くみセットを持って慌てて会議室に向かう。
課長が私にそう言う時は、会議室のセッティングをしておいてくれという事。
いつもなら遅くても30分前には言うのに。
何で今日は開始間際に言うのよ。
少し苛立ちながら会議室に入ると、まだ誰の姿もなかった。
私は急いでテーブルの上を拭いて、持ってきたお茶くみセットを準備する。