専務とお見合い結婚!?


抱き寄せられた時の香りも、キスをした時のぬくもりも、専務に見つめられた時のドキドキも……。


すべて昨日の事のように鮮明に思い出せるのに。


あれは夢だったんだって割り切らなければいけないんだ。


割り切らなきゃ……。



「宮島さん。2時から会議室でミーティングね」


「あ、はい」



課長に声をかけられて、時計を見ると1時50分。


何でもっと早く言わないのと思いながら、私は席を立って、お茶くみセットを持って慌てて会議室に向かう。


課長が私にそう言う時は、会議室のセッティングをしておいてくれという事。


いつもなら遅くても30分前には言うのに。


何で今日は開始間際に言うのよ。


少し苛立ちながら会議室に入ると、まだ誰の姿もなかった。


私は急いでテーブルの上を拭いて、持ってきたお茶くみセットを準備する。


< 71 / 82 >

この作品をシェア

pagetop