専務とお見合い結婚!?
専務は苦い顔をしながらため息をつく。
「あきらめようとしたけど、あきらめられなかった。そんな時、祖母が体調を崩して入院した。祖母はオレの結婚式を見たいと、ずっと願っていたんだ。それなら……と思って、回りくどい手を使ってかすみと結婚しようと思ったわけ」
「……回りくどすぎますよ。言ってくれなきゃ全くわかりません」
「おいおい。オレが気持ちを言ったとして、かすみはまともに受け取ってくれたか?絶対に違うだろ」
……そうかもしれない。
たとえ専務が告白をしてきたとしても、素直に受けていたかどうかはわからないや。
専務みたいな人が私を好きになるなんて、ありえない事だって思っていたし。
「そうですね。さやかさんだって、私の事をどこの社長令嬢だってこだわっていたじゃないですか。普通はそうなんですよ」
「じゃあ、とっておきの話をするよ。村上家が普通じゃないって話」