専務とお見合い結婚!?


専務は苦い顔をしながらため息をつく。



「あきらめようとしたけど、あきらめられなかった。そんな時、祖母が体調を崩して入院した。祖母はオレの結婚式を見たいと、ずっと願っていたんだ。それなら……と思って、回りくどい手を使ってかすみと結婚しようと思ったわけ」


「……回りくどすぎますよ。言ってくれなきゃ全くわかりません」


「おいおい。オレが気持ちを言ったとして、かすみはまともに受け取ってくれたか?絶対に違うだろ」



……そうかもしれない。


たとえ専務が告白をしてきたとしても、素直に受けていたかどうかはわからないや。


専務みたいな人が私を好きになるなんて、ありえない事だって思っていたし。



「そうですね。さやかさんだって、私の事をどこの社長令嬢だってこだわっていたじゃないですか。普通はそうなんですよ」


「じゃあ、とっておきの話をするよ。村上家が普通じゃないって話」



< 78 / 82 >

この作品をシェア

pagetop