ボディーガードにモノ申す!
しばしの沈黙の後、真山が唖然とした表情でポツリとつぶやいた。
「かろうじてゴミ屋敷ではないみたいだな」
その目にはもはや同情の色まで見えている。
あぁ、なんて可哀想な女だと思っていそうだ。
彼氏もおらず、大した趣味もなく、仕事だけは生き生きとこなしているだけ。守ってくれる人なんているわけもない。
不憫な女と心の底で思っているのだろう。
「ゴミはちゃんと捨ててますので……一応」
「恋人が出来たら片付けるのか?」
「まぁ、そういうことになりますね」
「まるで単身赴任のオヤジだな……」
はぁ、とため息をつかれて、私は苦笑いをして誤魔化す。いや、誤魔化すも何も無いのだけれど。
「次の休みはいつなんだ?」
「え?4日後ですけど……」
「手伝いに来てやるから部屋の片付けするぞ」
思わぬ提案に私は一瞬聞き間違いかと思って息を飲んだ。
手伝いに来ると言ったのか!?
「は!?い、いえいえ、いいですっ、結構です!」
「遠慮するな。プライベートで来てやる。料金は発生しない」
「いらないですっ!休みの日にまで会いたくないですっ」
「気にしない気にしない」
「嘘でしょおおおおおおおお」
気にするのはこっちなんだってばああああ!!
絶叫したい気持ちを抑えて、ヤツの押しの強さになんとか抵抗するものの撃沈。
言い出したら聞かないのは今日1日で体験済みなので諦めることにした。