たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。
 


そこまで言うと、とても綺麗に。


見たこともないような、甘美な笑みを浮かべた先輩が私の顎に手を当てる。



「……俺の正体、教えてあげる」


「(……正体?)」


「俺はね。生きてるだけで、人の幸せの邪魔をする。生まれながらの“邪魔者”なんだよ」





─── “邪魔者”?





「俺は、存在するだけで両親の足を引っ張る─── 邪魔者、なんだ」



 
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