たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。
「……突然、何の用だ」
唸るような、探るような言葉と視線に、また“諦め”の文字が脳裏を過る。
けれどそれを必死に振り払い、膝の上で結んだ手に力を込めると、俺は自分の気持ちを確かめるようにゆっくりと口を開いた。
「……父さんに、話したいことがあって来た」
俺の言葉に、再び驚いた様な表情を見せる父。
切れ長の目や筋の通った鼻、無機質な口元。自分も歳を重ねたら、こんな顔付きになるのかもしれないなんて、不謹慎ながらにもそんなことを考えた。