たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。
「……っ、お父、さんは」
「は?」
「お父さんは……っ、人殺しなんかじゃないっ!!」
「っ、」
「お父さんは……好きで、あんな事故……っ。あんな事故を起こしたくて起こしたんじゃないのに……っ」
「……、」
「あ……謝ってっ!!私のお父さんに、今すぐ謝って……っ!!」
怒りで我を忘れたのは、初めてだった。
腕を組み、私に軽蔑の目を向けていた彼女へと声を荒らげた。
すると、そんな私たちのやり取りに気がついたクラスメイトたちが途端に好奇の目を向けてざわめき出す。