CHERRYBLOSSOM

最後の別れ

秋はこのあと家へと運ばれた。
秋の家族はもちろん、うちの家族も秋の家に集まりいろいろと話し合いが行われた。

私はその話し合いには参加せず秋の部屋にいた。
ガチャッと部屋のドアが開くと秋のお母さんが立っていた。

「妖。お通夜が明日でお葬式が明後日に……決まったから」

「どうして?なんで秋を燃やしちゃうの?」

「そ、それは・・・」

お母さんはどう返事をしたらいいのかわからなくなってしまった。
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