CHERRYBLOSSOM

それから3日後・・・
妖の思いは秋には届いたが、打ち砕かれた。

秋は自力で動くことができなくなった。
突然だった。
痛みは前より増し薬の量もそれによって増えた。体の酸素も90を下回り酸素呼吸器をつけなくてはならなくなった。
話すことも体力の消耗が激しく長く話せなくなり口数も次第に減っていった。

妖は毎日神社へお参りに通ってただ一言…………
『秋を助けて』と。

夜も空を見上げ祈り続けていた。
自分の体調も管理できずに。
この時すでに1つ目の誓いが破られようとしていたがその事に妖は気づいていなかった。
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