ゾッとするホラー短編集
トントントン。

トントントン。






私は心臓が止まるような思いで、

入り口の扉が

ノックされる音を聞いていた。






〈 入り口の扉を

ノックしているのは、

あの女の子の幽霊なの? 〉






私の膝は、カタカタと震えて

止まらなかった。






もしも、あの女の子の幽霊が、

この部屋に入ってきたならば、

私たちは、

どうすればいいのだろう?






私がそんなことを思っていると、

入り口の扉が、

さらに強くノックされ始めた。






「何なの?




止めて……。 止めてよ!」






恵子はそう叫んで、

両手で耳を塞ぎ、

手術室の隅に座り込んだ。
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