ゾッとするホラー短編集
「健二くん、大丈夫?」






私は迫りくる女の子の幽霊を

気にしながら、

走るのを止め、

倒れ込んだ健二のそばに

座り込んだ。






「祥子、オレの足が

痙攣を起こして……。




チクショウ……。




立ち上がれねぇ」






廊下に響く女の子の幽霊の

泣き声は、

さらに大きくなり、

私は怖くて、

冷静にはなれなかった。






「健二、祥子、早くしろ!




ヤツが来るぞ!」






拓海の緊迫感のある声が、

病院の長い廊下に響いた。
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