あの日、あの時、あの場所で。
「そう…なんだ…」

それしか出てこない…
美穂ちゃんはあっけに取られて言葉が出ないみたい…
無理もないだろう…お城なんだから…

「美穂?」

「ん?」

「どうした?」

「なにが?」

「ぼーっとしてる。」

「大丈夫!笑ちょっと考え事?みたいな?笑」

「そう?ならいいけど…」

「なんか、A班からおろしていくみたい。私たち、最後なんだって〜」

「えー!そうなの?!」

「うん。だって、さっき先生言ってたよ?新田さんちゃんと聞いてた?」

「失礼な!ちゃんと聞いてたわよ笑
って、瑞江!?起きてたの!?」

「今起きたとこ。あぁ、眠い…」

「寝りゃーいいじゃん。」

「二度寝できないんだよ。俺は」

「へー…笑」

「なんだよ!笑」

「あ、雪希くん…」

「え?」

「うん?」

「雪希くんって…」

「空耳じゃない?」

「そうか?」

「うん!笑」

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