あの日、あの時、あの場所で。
ーin 杏奈ー
「松久さん。自分の荷物くらい持てますよ?笑」

「いえ。杏奈お嬢様にお持ちさせるわけには行きません。」

「…はぁ…じゃあ、お願いします。」

「はい。着きますよ。」

「ここです。」

そこはかつて杏奈が使っていた部屋。

「懐かしい…っ」

「ここに荷物置いておきますね。
部屋の外にいます。何かあったらお呼びください。」

「ありがとう。」

「いえ。失礼いたします。」

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