あの日、あの時、あの場所で。
ー5時間後ー
「あぁー!疲れた!」

「んね!杏奈めっちゃ子供たちに人気だったもんね笑」

「入った途端に杏奈おねぇちゃん!ってな笑」

「瑞江ももみくちゃにされてたよね笑」

「恭の焦った顔やばかったー笑」

「で、どうして杏奈はそんなに嬉しそうなのかな?」

「あぁ。杏奈ちゃん、ひとりで中・高生病棟の方に行って誰かと話し込んでたよな。」

「…なんのこと?笑」

「…蓮。やめとけ。」

「恭…。」

「さ!帰ろ?もう遅いし!」

「だね!」

「杏奈ちゃーん。」

「ん?あ、逢奈先輩!」

「来てたの?」

「はい…寄れなくてごめんなさい…」

「大丈夫よ!小児科の子達にやられてたんでしょう?笑」

「はい…すみません…」

「大丈夫よー!もうすぐ退院出来るらしいから!」

「そうなんですね!良かった…」

「あ、あとね、爽真君だけど。」

「爽真先輩?なんかあったんですか?」

「いや。なんか…まぁ、メールするわ。
夜、7:30メールを送信するね。」

「…はいっ。」

「恭太。杏奈ちゃんのこと頼んだわよ。」

「分かってるよ。ねぇちゃん。」
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