あの日、あの時、あの場所で。
「ごめんね。私の部屋で…
狭いから…ごめんね…」

「大丈夫だよ!気にすんな。」

「ありがとう…」

しばらく歩くと…

杏奈が大きな扉の前で止まった。

「ここが私の部屋♪ごめんね。散らかってるし、狭いからね笑」

「大丈夫…この扉からは狭い部屋が想像出来ないから笑」

杏奈が扉を開けた時、白いモコモコしたのが杏奈に飛びついた。

「ちょっと…っ」

「大丈夫か?杏奈。」

「大丈夫笑うちの家、ひとり1匹動物を飼うことになってるの笑だから、私は犬♪ティーカッププードルだよ!」

「へー…可愛いな笑」

「でしょ?笑」

「あぁ。杏奈の次にな」

「なんでそんなことが真顔で言えるの…?」

「思ったことを口にしただけだし笑」

「もう!」

「こいつ、名前は?」

「杏鈴(アンズ)って言うの。私の名前とよく似てるでしょ?笑」

「あぁ笑可愛いな。こいつ笑」

「いつも癒されてる笑って、大変!こんなことしてる場合じゃない!ごめんね。お仕事してもいいかな?蓮也もやってもいいから!」

「ありがと。まだ終わってなかったんだ笑」

「やっぱり笑じゃあ、すぐ終わらせるね!」

「おう。仕事終わったらさ、聞いて欲しいことがあるんだ。」

「?分かった…」






ー2時間後ー

カタカタカタカタカタカタ… カタン

カタカタカタカタ…カタ、カタカタカタ…ふぁ〜…

「終わった〜…」

「終わった?」

「うん!」

「お疲れ様!」

ワン!

「ありがとう笑あ、杏鈴〜!
吠えちゃダメでしょ〜?笑可愛い♡」

「甘いな笑」

「そう?笑」

「あぁ笑」
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