きみに触れられない
横断歩道をいくつか渡って、何ヵ所か角を曲がると大きな建物が見えてきた。
レンガ造りのどっしりと佇む建物は周りが芝生や木々で囲まれていて、何とも心落ち着く環境だ。
一歩敷地に足を踏み入れると、建物のその大きさに圧倒されてしまう。
ここは、大学付属病院。
お父さんの勤める病院だ。
建物の中に入ると受付があって、数人の人が働いていた。
「あら、美咲ちゃん」
顔なじみの受付の人が気づいてくれて声をかけてくれた。
「今日はどうしたの?」
「あ、ちょっとお父さんに…」
茶封筒を見せると「あ、なるほどね」と微笑まれた。
「米山先生は今の時間、医局にいるはずよ」
「ああ、そうですか」
医局というのは先生達が普段いる部屋のこと。控え室という感じだ。
「場所分かるっけ?」
「5階でしたよね?」
何回か訪れたことのある場所だから覚えた。
医局への道順は体に染み付いている。
「そうよ。分からなくなったら近くのナースステーションで聞いてね」
「ありがとうございます」
頭を下げて、私は近くのエレベーターを探した。
エレベーターに入って5階のボタンを押すと、エレベーターはゆっくりと動き出した。
レンガ造りのどっしりと佇む建物は周りが芝生や木々で囲まれていて、何とも心落ち着く環境だ。
一歩敷地に足を踏み入れると、建物のその大きさに圧倒されてしまう。
ここは、大学付属病院。
お父さんの勤める病院だ。
建物の中に入ると受付があって、数人の人が働いていた。
「あら、美咲ちゃん」
顔なじみの受付の人が気づいてくれて声をかけてくれた。
「今日はどうしたの?」
「あ、ちょっとお父さんに…」
茶封筒を見せると「あ、なるほどね」と微笑まれた。
「米山先生は今の時間、医局にいるはずよ」
「ああ、そうですか」
医局というのは先生達が普段いる部屋のこと。控え室という感じだ。
「場所分かるっけ?」
「5階でしたよね?」
何回か訪れたことのある場所だから覚えた。
医局への道順は体に染み付いている。
「そうよ。分からなくなったら近くのナースステーションで聞いてね」
「ありがとうございます」
頭を下げて、私は近くのエレベーターを探した。
エレベーターに入って5階のボタンを押すと、エレベーターはゆっくりと動き出した。