いつだって




「ちなみにバラの色は黒赤色だから」



黒赤色は・・・



「永遠の愛・・・?」


「正解」



ハッとして颯を見ると膝まずいて、袋の中から箱を取り出していた


その中から出てきたのは・・・



「っ・・・」


指輪だった



ふわりと優しく笑った颯は、私の瞳を捉えた



「・・・城木 愛夢さん。俺のものになってください」



え?

・・・それって・・・



「将来、俺と結婚してください」



たしかに聞こえてきたのは颯の声


あの時のように、思考が追いつかない



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