モノクロの世界で

知らないキモチ

「あれーっ青羽ちゃんー?」

帰り支度を済ませ、階段を下りている途中で誰かから声をかけられた。
声のした方へと目を向けると…

「…名城くん」

手にモップを持ったまま階段を一段飛ばしで下りてくる。

「今帰りー?」

いつもの笑顔でそう尋ねてくる。
私はそれに頷いた。

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