モノクロの世界で
距離
今朝、通学路であの子に声をかけられた。
嬉しくて恥ずかしくて、少し振り向いたら、あの子の横に他の女の子が居た。
―確か…海野(ウンノ)さん。


こちらを牽制するような目で見てる。



ああ そうだったって思い知った。



最近、津川さん達といると楽しくて忘れかけてた。


自分が疫病神だということ
あの子には他にもたくさん仲の良い子が居るということ
私が居ても居なくてもそんなに大差はないということ



別に悲観でも何でもない。
紛れも無い忘れかけていた事実。

私と居るとあの子にまで迷惑をかけてしまう





そう気付いたと同時に、私の足は走り出していた。


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