訳あり少女
『どうせお前達も私の強さ目当てだろう』




「っそんなことない!俺達はなーちゃんを裏切らない!
だから、俺達の仲間になろうよぉ!」




フッ
自嘲的に笑う



『全員そうだ
今までのやつと同じことを言っても私の心には何も響かないぞ』




コツコツコツ

総長が近付いてくる



『……っっ!』



一瞬何が起こったのかわからなかった




目の前には硬い胸板



程よく筋肉がついた腕が私を包んでいた




『な…に…してっ』





「お前の抱えてるもん全部俺によこせ」




『なっ!』




何を言ってるんだこいつは
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