続★俺だけの家政婦さん
「・・・…確かにブランクはあったけど俺はお前の事なら
 他の誰よりもわかっている・・・つもりだけどね」

私を見つめる目はお酒を飲んで酔っているからなのか

仕事の疲れのせいかわからないけどとにかく、普段の

上からの憎らしい笑みとは違う。

優しい目で不覚にもドキッとしてしまった。

だめ!だめ!こういう目に私は錯覚を起こして好きになって

告白して玉砕したんだった。

「私の何をわかっていんだか・・・」

吐き捨てるように呟くとビールを同じくグビグビと流し込んだ。

そんな私をじっと見つめていた野末くんが飲み干した缶ビールを片手でへこますと

ビニール袋にいれ、両手を後ろについて上半身をのばしながら

正面を向く。

「友達と飲んでた・・・な~んて言うのも嘘だってわかってるよ」

「え?」

缶から唇を離し野末くんを見る。

「須藤だろ?」

と口を歪ませた。

何でバレた?!
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