続★俺だけの家政婦さん

好きな人がいる?

信じられなかった。

私はてっきり、片思い中だと思っていた。

でも・・・フラれたけどまだ好きなんだ・・・

諦めてないって事?

私が驚きで目を丸くしていると「驚いた?」と逆に

問いかけられ大きく何ども頷いた。

だが、あとに続く言葉が思いつかなくてあたふたしていると

「少しお茶しませんか?」と

小島さんは5メートル先にあるカフェを指さした。


自転車をとめ、カゴからマイバッグをとると私たちは

カフェに入った。

店の中からふんわりとコーヒーと木の香りがし、

アンティーク調の雑貨がディスプレイされいて

おしゃれなカフェといった感じだった。

考えてみれば住込みで働くようになってから外出といえばスーパーと家の

往復のみ、寄り道しておしゃれなカフェでコーヒーを飲むなんて

いう発想すらしなかった。

だから何だかそわそわしてしまう。


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