続★俺だけの家政婦さん
エプロンから帽子にチェンジ、掃除機をバッグに持ち替え

スニーカーを履いて誰もいない家に「いってきま~す」と

挨拶をして家を出ようと玄関の戸を開けた。

すると・・・


こんなタイミングあるの?

目の前になぜか須藤先生が立っていた。

「こ、こんにちは」

私の足は自然と一歩後ろに下がる。

「こんにちは」

須藤先生はめっちゃ笑顔。

「野島先生ならいませんよ」

大事な自由時間を奪われたくない私は遠回しに帰るよう促した。

「へ~~そうなんだ。それは丁度いい」

須藤先生がニヤリと笑った。

「え?丁度いいって何ですか?私はこれから用事が-」

2人きりなんてとんでもない。

正直もう関わりたくないぐらいなのに・・・

すると須藤先生は大きめの茶封筒を私に差し出した。

「な、何ですか?」

「一緒に食事したときに話したよね。君たちをモデルに書くって・・・」

「・・・は~~」

「その原稿。昨日書き上げたんだ。今回のは短編で女性ファッション誌の
なんだったかな~ちょっと忘れたけどそれに掲載されるんだけど・・・
一番最初に読んで欲しくてね。でも野島っちがいないなんて
ちょっとラッキーだった」

須藤先生はめっちゃご機嫌だが、私はそうじゃない。


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