続★俺だけの家政婦さん
よくある話で、告白されるまでは本当に友達としか思っていなかった。

俺の事が好きだっていうオーラも感じなかった。

でも今思えば、敢えて好きだという気持ちを表に出さなかったんだと思う。

だけどあの頃の俺は、女の子と付き合うだとか、好きになるとか

そういった恋愛そのものに興味がなかった。

栞里とはそういった物を全て取り払ってでも付き合える唯一の友達だったから

告白されるなんて思ってもいなかったし、何も考えてなかった。

それどころか、万が一付き合ったとしても何かがきっかけで

付き合いに終止符を打つことになったら友達ですらいられなくなる。

だから、冗談でかえして聞かなかった事にしたくて

『栞里のこと嫌いじゃないよ。話しやすいし、いい奴だし…
だけど彼女とかは無理・・・だって俺、ケツのでかい女だめなんだよね』

咄嗟に出た言葉がこれだ。

もちろん、ケツがでかいなんて思ってない。

栞里の事だから『そっか~そうだよね~でもケツがでかいは余分だ!』

ぐらいの返しが来るだろうと予測していたのに

大きく外れた。

そして絶交を突きつけられた。



「はぁ~~~」

あの時の事を思い出しうなだれる。

「栞里さん、かなり手強そうですよ。先生の気持ちは全く伝わって
ないですから・・・」

小島からの追い打ちに益々うなだれる。

そんなのは自分が一番わかってる。

栞里から絶交を言い渡されて、栞里の存在の大きさに気づいた。

だけど、時既に遅し。

その後、栞里とは卒業はもちろん、家政婦としてうちに来るまでずーっと

気持ちを引きずったまま今日に至る。
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