続★俺だけの家政婦さん
食事の時間になったので書斎にいる野末くんを呼んだ。

わかったと言いながら振り返ると

いつもと違う私の姿を凝視する。


「何めかし込んでんだよ」

上目遣いで私を見る野末くんは少し不機嫌そうに感じられた。

「ちょっとでかけてるの」

当たり前のような口ぶりで返事すると野末くんは眉間にしわを寄せながら

目を細める。

「いつ、どこで、誰と何をするんだ」

「何だっていいでしょ。やることはやったしこれからの時間
私が何しようが野末くんには関係ないけど?」


普通に友達とご飯食べに行くと伝えるつもりだったけど

保護者のような言い方少々カチンときてしまった。

「何ムキになってんだよ。俺には言えないようなやつとデートでも
するのか」

私の心を読まれた?と一瞬ヤバいと思った。

「何でそうなるのよ。今日は同じ家政婦仲間と食事に行くのよ」

「へ~~家政婦仲間ね~」

「そうよ!家政婦仲間の真理ちゃんが。私が住込みで苦労しているんだろうと
思って誘ってくれたのよ!」

疑いの目を向けられた私は咄嗟に架空の家政婦仲間の真理ちゃんを登場させて

しまった。

ちなみに真理ちゃんて名前は須藤先生の作品『碧(あお)い雫』の登場人物を借りた。

「へ~~栞里は苦労してるんだ~」

一言一言、何か言えばすぐに言い返す。

あ~~~~ムカつく。
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