あなたの愛に深く溺れてしまいたい
「まぁ、柴咲なら大丈夫でしょ。バラしたりするような奴じゃないし」

「じゃあ、あの!っ、」


私が話を続けようとした時、それは松谷課長の唇で塞がれた。


3回目のえっちは、お互いどこが良くて、なにがされたいか言わなくても分かるようになっていた。


だから、ただ私たちは本当に慰め合うように身体を重ねた。


松谷課長は奥さんとうまくいかない現実を忘れるために。


私は登俊のことを、忘れるために。


「元彼とは連絡取ってるの?」

「え?まさか!こっちから連絡もしてませんし、向こうからも来るわけないです」


身体を重ねた後は、少し会話をする。


前回もそうだった。ただの世間話みたいなものを。


ただ今日は登俊の話だった。登俊に振られたのだから、連絡なんか来るわけがない。


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