愛の矢
崩壊
「もしもし?もしもし?」
深夜3時30分  
電話がなった。。。

寝ていたアタシは、電話を切ったのに、またすぐかかってきた。
彼からだ、何かあったのかな?
電話をとる
「もしもし?」と繰り返す彼ではない声


私は無言になった。

訳が分からない。

「もしもし?純さんの彼女さんですか?」

「。。。。」

「もしもし?彼女さんですか?」

何度も繰り返すその声に苛立ちを覚え、
アタシは強い口調で言った。

「そうです!」

返事は意外なものだった。

「私もです!」

一瞬で頭が真っ白になった。。。

「もしもし?聞いてます?
     アタシも付き合ってます!」

大人にならなければ!そう思い

「じゃアタシは違ったんでしょうね!」

            と答えた。。。

「はっ?何言ってるんですか?
      付き合ってるんでしょ?」

それから、誰だか分からないその女が
アタシに何を言ったのか、はっきり覚えてない。。。。

ただスゴく、腹がたった、アタシは丁寧に
違ったんでしょうねって言ったのに。
この人はどうしてあたしに文句をいってるの?
彼は、なにしてるの? 
しかも3時30分って?

心臓の音は受話器越しに聞こえるんじゃないかと思うくらい大きくなっていき、息は荒くなっていった。。。。
 
あたしは、3日前に病院で検査の結果○○○病だと告げられて落ち込んでいたのに、どーしてこんな事するの?

そう思った瞬間、この不安を悟らちゃダメだ!と思った。。


「誰にいってんだよ、コラ!
  調子のってんじゃねーぞ!
    今すぐ顔だせや!
 こんな時間に人を起こしやがって!」 

心臓が壊れそうなほど速く動いてる。
足が震える!
でも、弱くみられたくない!
必死に強気に振る舞った!

「やだぁ~。こわーい。そんな話し方
しないでください。」

   すごーく!イラっとした!

「はぁ~?ブリッコしてんじゃねーぞ!」

        

ブチ


「えっ?切られた!」

アタシは発狂した!怒りはますばかり、
すぐに電話をかけなおす、何度かかけてやっと電話が繋がった。。。。

彼に
「嘘つき」

と言うと小さな声で 「うん」といった。


その受話器から、

「ねぇ、変わってよ、電話変わって」


と、さっきのブリッコの声が聞こえる!

「変わってていってるんだから、
          変わったら?」
     「早く!かわって!」


「もしもし?
  もー怖い話し方しないでくださね。」


はっ?何いってんの?殴るぞコラ!
って心の中で思った。。。。


もともと、フリフリの服を着てるような奴は嫌いなのに、なんだこいつ!!
お前もフリフリか?
必死に平常心を保ったふりで言った、

「アタシ、彼がそんな事するなんておもえないし、病気だから、心臓壊れそうです」

      

「あたしもです!あたしだって心臓壊れそうです!」


いやいやいや、あたし病気で、ただでさえ、心臓速く動いてるんですよぉ。
あんた健康でしょ?

そう思ったけどもう何を言ってもこいつは無駄だ!
心臓止まったらおまえのせいだぞ!
そう思いながら、会話を続けた。。。


そのブリッコちゃんは、いつから付き合ってのか、Hはしたのか、最近デートしてるか、などと質問責め!

すごくイライラしながら、質問がえし!
するとそいつは、
馴れ初めなどを話し出した。。。



もー吐き気がする。。。



ブチ。。。



あっ、また切れた。。。


それから何度かけても電話はつながらなかった。。。

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