部長の溺愛に困惑しています。
「済まない。待たせたかな」


廊下の隅で小さくなっていると、オフィスから慌ただしく男性が出て来て私はすぐに背筋を伸ばした。





「は、初めまして!北山 彩蓮と申します!よ、よろしくお願い致します!!」


噛みまくりの挨拶をして深く頭を下げると、恥ずかしくなって顔が一気に赤くなる。

おまけに汗まで吹き出して暑くなって来た。





「北山…彩蓮…?」


顔を上げるてみると、その男性は私の名前を繰り返しながら何か考え事をしているような顔をしていた。




さっきまで緊張してて気づかなかったけど、

この人…すごいイケメンだなぁ…




今度は目の前の男性を見て顔を赤くしてしまう私。



見上げる程の身長と、ちょうどいい長さのさらさらの黒髪。

綺麗な肌にキリッとした眉。

スッと通った鼻筋。

吸い込まれそうなブラウンの瞳と薄くて色っぽい唇…



完璧と言っていい程の男性を目の前にして、私はまた違う緊張感が体中を駆け巡った。
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