部長の溺愛に困惑しています。
ガチャ…


キョロキョロと周りを見渡して誰もいないことを確認した後で部屋に入ると、部長は棚の上の方を指さして私をニヤニヤと見てくる。







「これ取って」


指さしたのは棚の一番上の高い段に乗っている分厚いファイル。

身長150cm代の自分には到底届かない距離で私は苦笑いをする。





「届きませんので脚立取ってきます」

「そうしてくれ」


私は内心「またか」とため息をつき、資料室の隅に立てかけてある脚立を取りに一度そこから離れた。
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