部長の溺愛に困惑しています。
「あーあ、広瀬さん可哀想。こんな鈍感で親友に隠し事までする子のことすきになっちゃうなんて不憫だわぁ」


嫌味ったらしく言って半ばオーバーにお酒を飲み干す明咲は、明日仕事が午後からだからか飲むペースが早い。

私は明日のことを配慮しながらお酒を進め、苦笑いして答えた。






「明咲に相談しなかったことはごめんて~なんとなく言えなかったんだよ」

「なんとなくってなによ」


鋭い目つきで私を見つめる明咲に私はビクビクしながらも答える。





「だって…あんな人と裏でコソコソあんなことしてるなんて……言えないじゃん。引かれたりしたら嫌だし」


ものすごく小さな声でボソボソともじもじしながら言うと、明咲は呆れたように深いため息をつく。





「バカね。言われない方が嫌だつーの!私がそんなことで引くわけないでしょ」

「明咲…」


ひしっと抱きつく私の頭を軽くポンと叩く明咲は、どこか男らしい。






「それで?彩蓮は広瀬さんのことどう思ってるわけ?」
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