部長の溺愛に困惑しています。
ジャケットとワイシャツを脱いでハンガーにかけキャミソール姿になると、

雑用係用の制服のジャケットを両手で広げてみた。



ズボンと同じベージュ色…

今日着て来た黒いスーツの方がまだ派手に見える…



これを着るのか…

心優しい明咲でもさすがに笑うかもな…







ガチャ



「えっ…」


すると突然部屋の扉が開き、

キャミソール姿の私は慌てて制服で胸元を隠して後ろを振り返る。






「まだ着替えてなかったの?部長に叱られるよ」


ドアから顔を出したのは男性社員で、私にニコッと微笑むと部屋の中に入って来た。





「ちょ、ちょっと出て行って下さい!…まだ着替え中で」

「あー見てないから着替えていいよ」


男性はテーブルの横にあるパイプ椅子に座ると、スーツからスマホを出していじり始める。


信じられないと思いつつも、彼に私は背を向けて瞬時に今日に着替えた。
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