部長の溺愛に困惑しています。
やや強めに部屋のドアを閉められビクッとなり、私は小さなため息をついてとりあえずロッカーを開けた。



中にはよくデパートやビル清掃のおばちゃんが着ているような制服と、

薄ピンク色のバンダナが入っていた。




最悪…

これを着ろっていうの?



段々と絶望的になる私は、その制服を握りしめ流れ出そうな涙を堪える。

そしてまたため息をついた後、半ば諦めながらそれに着替える事にした…




大手企業に就活出来たって喜んでたのになぁ…


こんな事絶対お母さんに言えないよ。

口では小言言っててもどこか喜んでる感じだったから、しばらく黙っていよう…




スーツを脱いでから、先に制服のベージュ色のズボンを履いてみると益々テンションが下がる。


おしゃれなんて人欠片もないな…

本当に泣きそうだわ!



それに…

この部屋はあっちと違って薄暗いな…


日当たりも悪いし、気のせいかジメジメして余計に嫌な気分になってくる。
< 24 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop