部長の溺愛に困惑しています。
その顔はどこか怒っているように見えて、私はすぐに謝った。





「遅くなってしまってごめんなさい!」


岡田さんと違って、

広瀬部長は怖いオーラが凄いな…


怒らせないようにしないと…






「着替えをするなら鍵をかけるのは常識だろ」

「へ?」


怒ってる所ってそこなの?

私はてっきり時間のことなのかと…





「すみません…」

「女なんだしちゃんとしろ。ロッカーもちゃんと鍵をかけろよ」

「はい」


私は部長に言われた通りバックやスーツを入れたロッカーのドアをきちんと閉めて、鍵をかけた。



心なしか、部長の口調はさっきより優しく感じられる…

さっき自販機でジュースを飲んだ時に戻ったみたい……



気のせいかな?







「…ついて来い」

「あ、はい!」


先に部屋を出る部長について行くと、営業部の社員達は一斉に一瞬だけこっちをちらっと見た気がした。


それぞれすぐに仕事に戻ったようだが、どこかしらでクスクスと笑い声が聞こえて来た気が…

男性社員の咳払いすら耳につく。
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