部長の溺愛に困惑しています。
「いや、俺がやるよ」


てっきり岡田さんになると思っていたのに、部長があっさりとそう言って拍子抜けする私。

岡田さんも少し驚いているようだ。






「部長が…?どうしてです?いつもそういうのは俺達がやるのに」

「…上からの指示だ。最近雑用係の教育すら甘くて適当だからって、部署の中でも厳しく指導してくれってさ」

「何すかそれ~…」



両手を頭の後に回して口を尖らせる岡田さんを見て、

私は今部長が言った言葉に嫌な予感を覚えていた…


厳しく指導って何させられるんだろ…

今から怖いな。





「んじゃ、俺は真面目に働きますわー。…あ、彩蓮ちゃん」

「…はい?」


部屋から出て行こうとする岡田さんが、こっちを振り返ると私の名前を呼ぶ。

しかも下の名前で…




「頑張ってね♪」

「あ、ありがとうございます…」


ニコッと微笑むと、岡田さんは鼻歌を歌いながら部屋から出て行った。



優しいけどチャラいのが見え見えの人だな…



岡田さんのキャラクターに圧倒されて若干の疲労を覚えていたら、

熱い視線を感じて目を向けると部長が私をじーっと見つめていた。
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