部長の溺愛に困惑しています。
ラッピングもリボンもいらない…

何も包まないあなたのその気持ちが本当に嬉しいの…





「結婚して下さい…って、まだ付き合い短いのに早とちりかな。でも俺はそんなことも気にしない性格なんだ」


その言葉にくすくす笑う私は、流れた涙を拭って一息置いた後で声を出す。





「はい。よろしくお願いします」


人生で一番幸せな質問に答えた瞬間…

私は幸せ者だ。






「愛してるよ、彩蓮」

「私も」


自然に体を起こして2人で目が合うと、お互いの唇が引き寄せられるようにキスをした。

恥ずかしかったキスも今は欲しくて仕方が無い時があるほど…

部長のキスを覚えてしまったからだ。






♪♪♪♪

すると、部長の携帯が資料室に鳴り響くと、彼は一旦ピタリと止まって私のあごに手を添えたまま舌打ちをする。
< 326 / 329 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop