「ただ、隣に居たいだけ。」
【誤解】

せっかく帰ってきたのに
ずっと、まともに話してない。

学校では〝先生〟と〝生徒〟だって言っただけだし

もしかして、なんかしちゃったとか…

なんか怒ってるとか…

まさか嫌い、とか……

ブンブン、と首を振り考えたくない言葉を自分の中で封印した。

とにかく、ちゃんと話さなきゃ。

仕事が終わって家に着いて早々、自分の部屋の隣をノックした。

「はーい。お母さんー?」

母親だと思っている未空の声は明るくて
俺に対してとは違っていた。


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