隣にいたくて
美祐side
久しぶりにきた。


私達家族が存在していた時の家…

今はもう存在しない。
全員バラバラになってしまった

あ、この花…
玄関の見栄えが良くなるようにって
あみたちと一緒に育てたっけ…
懐かしいなぁ

いまではもう枯れてしまっているけど…

あの頃に…なんて

ふっ。何思い出してんだろ

ダメダメしっかりしなきゃ

「鳴らすよ?」

インターホンの前にたった亜美が
緊張した面持ちで聞いてくる
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