隣にいたくて
崩壊
あたしの幸せが壊れていったのは
高2の夏




「美祐ちょっときて」



いつにもなく真剣な顔をした
母からよばれリビングにいくと
テーブルを囲むようにして


亜美 来実 父 母 とすわっていた


父と母は深刻そうな顔を
しながら俯いていた


わたしもなにか重苦しい空気を感じ
母と父の向かいに静かに座った

しばらくの沈黙がながれたあと
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