きみに、好きと言える日まで。
誰よりも頑張り屋さんなの、知っているから。
出来るなら、頑張らないでって言ってあげたい。
怪我する度にこうやって、努力してきたんだもん。
……ゆっくりで、いいんだよ。
「なってはいけないふたりが、ペアを組んじゃったね……」
途中の長椅子でちょっと休憩。
凛ちゃんは、30分は戻って来ないだろうから一眠りでもしようかと言っていた。
「そお?実はちょっとラッキーだったりして」
汗を拭いながら耀くんが言う。
「…………」
そんな言葉に、照れて返す言葉が見つからない。
耀くんは、いつだってストレート。
思ったままを言葉に出す。
すごくうれしい。
付き合っていなくても、このポジションが堪らなく心地いい。
彼女じゃなくても
耀くんの特別でいられる。
このままでもいい。
この時は、本当にそう思ってた。