悲しみの舞華(まいはな)
教室のドアを開けると
私の机には落書きだらけ、
「死ね!!」とか「ブス!!」
など書いてある。


でも、そんなの無視。
私はそんなんで心なんて
たやすく折れないから。


普通に座っていると、
教室のドアが開いた。


…–––龍道だ。


気にせずしれっと座っていると
龍道がこちらに来た。


「裏切り者。まだ来てたのか?」


そう喋ったのは羽咲間 勇御(はざま ゆうご)
美優の事が大好きな奴だ。


「来ちゃ悪い?そもそも、私は
何も悪い事してない」


「てんめ!」


ドゴッ


今の音は、私が勇御に蹴られて
吹っ飛んで壁に当たった音。


いたぁ…
これが普通の人だったら、
普通に骨折れてるね。


でも…
さすがの私も痛い。


「それくらいにしとけ」


そう言ったのは総長。
速水 蓮兎(はやみ れんと)
< 2 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop