初めての相手は無愛想上司
早く夫婦になる
それはお互いの願いでもある
「だったら、さっさと籍だけ入れちゃえばいいじゃん」
そう言いながら、ハイボールを飲む陽子
確かにそうなんです
今の時代なら、それが一般なのかもしれない…けど、私達はやめた
『私がお願いしたの』
「いや、俺が言い出した」
私達の言葉にあからさまにため息をつく
珍しく小山課長が早く帰ってきた
食事をしている時、インターホンが鳴り
モニターを見れば、陽子だった
マリッジブルーだと心配されてから
会っていなく、
何も連絡が来ないことに
心配と怒りが混じり、突撃訪問という結果になったという
ごめん、と謝り
せっかく来たから3人で飲もうと話になり、飲みながらマリッジブルーだった理由を伝え今に至る