憑代の柩
「その間抜け具合、御剣のボディガードじゃなさそうですが」

「え? ボディガード?」
と辺りを見回している。

 無能だ……と思いながら訊いた。

「貴方、何者ですか?」

 男は非常に気まずそうな顔で、

「探偵です」
と白い名刺を差し出してきた。

 それは、ほんとに無能だな、と思いながら、磐井流行(いわい ながれ)と刷られた名刺を見る。



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