一般人でも勇者に・・・
そんなことが、頭の中で流れ、俺は、跳ね起きた。 どうやら、寝ていたらしい。
「んー。なんだこれ。」
起きて、回りを見渡すと俺の隣では、見覚えのある顔が2つあった。右側には由が、左側には光、がいた。 どちらも、スヤスヤ気持ちよさそうに寝ていた。 由については、可愛い寝顔だった。
「って、なに考えてんだ、俺は!」
何かいけないことを想像してしまった俺は、頭を振る。
「ん、ん~。あ、あれー、ここどこ~?」
俺の声で起きたのか、由が目を擦りながら、状態を起こす。と、俺の顔と由の顔がくっつきそうなくらい近くなる。
「起きたか、由。」
俺が、話しかけると由は、目を見開いて顔を伏せてしまった。声を出さずに。顔を真っ赤にして。その状態が、10分位続いて、ようやく悪友の光が目を覚ました。
「ん? なにやってんだ。お前ら。」
その一言で、我に返る俺と由。
「あ、いや。なんでもないが・・・。
なっ由?」
そのまま由に話を振ると由は顔を真っ赤にしたまま、小さくコクリと頷いた。
「いや、由の反応からして、なんもないわけがないじゃん。」
そんなことをニヤニヤしながら、こっちを見てくる悪友を無視し、現状についてしっかり考えてみる。
(まずは此処が何処か、か)
顎に手をあて、深く自分の中で考えてみる。俺は昔からこう考えると周りのことが全くわからなくなってしまうが、その事についての解答が絶対出てくると言う、能力みたいなのがある。
「うーん・・・。」
少しの間その状態て考えていると、
ある予想が浮かんだ。
「なぁ、二人とも・・・。」
たが、そこにはだれもいなかった。
「あ、あれ?」
おかしいなと周りを見渡してみると、部屋の扉がひらいているのに気づいた。
「・・・まさか!」
俺は焦ってへやを飛び出した。
その先には
「おい、漣。なにしてるんだ?」
笑顔の光とその横に由、そしてその二人の奥には、一人の少女がいた。
「・・・・・・誰だ、あれ?」
俺が考えている間に何かがあったらしいかった。
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